認知症・もの忘れ・正常圧水頭症

認知症・もの忘れ
・正常圧水頭症
DEMENTIA

認知症・もの忘れについて

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様々な情報をお伝えし、
患者様をサポートいたします

代表的な病気としては、アルツハイマー病やレビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
私どものクリニックでは、知識と経験に基づいて、認知症なのか他の病気なのか、進行はあるのかないのかを診断し、今できること、知っておかなければならないこと、準備しておかなければならないことはあるのか、進行したら何をしなければならないのか、などについて情報を提供しつつ、対策を患者様ご家族と一緒に考えてまいります。

院長は国立長寿医療研究センターのもの忘れセンターで10年以上にわたってもの忘れ外来を続けてまいりました。また、全国で行われる認知症サポート医研修では、認知症の病態、介護制度、介護・行政との連携について講師も務めてまいりました。
力試しで受験したケアマネージャー試験にも合格しておりますので、この地域の皆さんの療養環境の整備でお役にたてると思います。
私どものクリニックは、今後も国立長寿医療センターと連携を取りつつ、この地域のもの忘れ診療に参画してまいります。

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認知症は
予防できる場合があります

認知機能が低下していても生活が自立しているなら認知症ではなく、軽度認知障害といいます。認知障害だけでなく生活障害も来したら、認知症と診断されます。
軽度認知症障害は、認知症へ進行することもありますが、生活の改善などによって正常化することもあります。改善する可能性があるのであれば、その努力をすべきだと考えます。生活習慣や運動、栄養、睡眠の質の向上、聴力の改善、脳の使い方の見直しなどによって、認知症の発症を遅らせたり、止めたりできるかもしれません。認知症に関する総合的な診療とアドバイスをいたしますのでお気軽にご相談ください。

このような症状は
ご相談ください

このような症状・
お悩みはありませんか?

  • 何度も同じことを言う・聞く
  • 置き忘れ、しまい忘れが多い
  • 買ったことを忘れ同じものを買う
  • その時の年月日、曜日や、場所を正しく言えない
  • 幻覚がある
  • 急にだらしなくなった

など

加齢によるもの忘れと
認知症の違い

加齢によるもの忘れ 認知症
原因 脳の老化 脳の病気
特徴
  • 記憶したことの一部を忘れてしまう
  • きっかけがあれば後から思い出すことが可能
  • 記憶したことをすべて忘れてしまう
  • きっかけがあっても思い出すことができない
もの忘れに対する自覚 ある ない
症状の進行 すぐには進行しない 徐々に進行していく
日常生活への支障 ほぼ支障なし 支障あり

正常圧水頭症の診療について

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「治療可能な認知症」と呼ばれる
正常圧水頭症の診療を行います

私たちの頭の中には脳脊髄液があり、脳への衝撃を和らげ、脳への水分などの供給や老廃物の排泄を行っています。
加齢や脳神経疾患によって、脳脊髄液の排出がうまくいかなくなると水頭症になり、認知障害、歩行障害、排尿障害などの症状がみられます。たまった脳脊髄液を排出するための手術(脳脊髄液シャント手術)を行うことによって、これらの症状が軽減することが期待できます。そのため、特発性正常圧水頭症は「治療可能な認知症」と呼ばれています。
私どものクリニックは、この病気に対する豊富な診療経験を持っており、専門性の高い診断治療を提供することができます。

正常圧水頭症のチェックリスト

歩行障害に当てはまるもので1つでもチェックが入る場合、正常圧水頭症の可能性があります。
他の症状に当てはまる場合でも、何らかの病気の可能性が高くありますのでご相談ください。

症状のタイプ 状態
歩行障害
  • 歩いたり立ったりする際に不安定である
  • すり足で小刻みな歩き方であり、躓きやすい
  • 歩くときに第一歩が出ない
  • 下り坂などで突進してしまう
認知症
  • もの忘れがひどいと感じる
  • 集中力がなく頭がボーッとする
  • 意欲が低下し、趣味などをしなくなった
尿失禁
  • おしっこを我慢できる時間が短い
  • トイレに間に合わず漏れてしまう
検査方法
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deco MRI検査

脳内の病変をはじめ、動脈など血管の状態まで詳細に調べることができます。

詳しくはこちら

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deco 認知機能評価

認知症診療の基本的な検査を臨床心理士が行っています。
臨床心理士が生年月日や簡単な計算など、様々な質問を口頭で行い、患者様に回答を書き込んでいただきます。
検査結果をもとに認知症と判断されれば、他の検査結果と組み合わせて、どの種類の認知症かという部分まで絞り込むことが可能です。
数ヶ月おきに、定期的に検査を行うことが理想的です。

検査の流れ

1 問診・身体の検査

いくつかの問診表を用意し、主にご家族の方に日常生活のご様子などについて書き込んでいただきます。そのために、必ずご家族とご来院いただくようにお願いいたします。
ご家族が来られない場合には事情をよくわかっておられるお知り合いでも結構です。これらは診断をつけるために大切な問診ですから、できるだけありのままに書いてください。
また、MRIを撮影できるかどうかの問診もいたします。 身体の病気によって認知障害が起こっている可能性もあるので、レントゲン、血液検査、心電図を行い、身体の病気がないかどうかチェックします。

2 診察

問診表を参考にして、より詳しくお話を伺います。
手足の動きなど神経の働きや、身体の様子についての診察をいたします。

3 認知機能評価

認知機能を調べるテストをいたします。
初回はご本人にあまり負担がかけずに診断ができる内容を選びます。
必要な検査ですので、しっかりとこちらの質問に答えてください。

4 MRI検査

もの忘れの原因となるような脳の異常(脳萎縮、脳梗塞や脳腫瘍がないかどうか、水頭症がないかどうかなど)について、MRIで確認します。

5 総合的な診断結果と今後の治療について説明

認知症だと判断された場合、今後の治療方法について医師よりご説明いたします。
薬の効果や副作用、運動や食事などの生活改善についてのアドバイスなども丁寧にお伝えいたします。
生活習慣病とともに認知症が悪化する場合も多く、並行して治療を行う場合もあります。